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大阪『阿部定』終演いたしました

音楽朗読舞劇【阿部定】大阪公演、終演いたしました。

阿部定_大阪_終演

〈終演〉という文字はいつも私の胸をザラっとさせるのだけど、今回の〈終演〉は、特に重みが違った。

私の元々ホームである大阪での〈朗読舞劇〉の最後の公演だったから。

常に公演後は、大きな喪失感などに苦しめられる私ですが、今回は

また次のチャンスがある

というのを簡単に思えない状況で、その辛さに悶えています。

阿部定_大阪_終演

前回のブログでも書きましたが〈朗読舞劇〉というのは、舞踏家・飯干未奈さんとの専売特許的表現スタイルで、いつ、どんな時もどの演目も1秒の気も抜けない、精も根も尽き果てる程濃厚な2時間弱の時間を、声と身体表現で一心同体となって演じるのです。

こんな特別すぎる関係を何年も何回も色々な女性を2人で演じ続けてきました。

阿部定_大阪_終演

もうこうやって書いていても涙が溢れるほど、特別な時間を舞台の上で2人で生きてきました。私達が演じた【阿部定】という女性は、とても褒められるような生き方をした人ではないけれど、
私達が愛する舞台と同じように、全身全霊で愛に生きた女性
その女性を共に演じる事が出来て本当に幸せでした!!!!

苦しくて、
苦しくて、
苦しくて、
苦しすぎるけど、

それでも飯干未奈さんと上がった1時間40分の大阪ZAZA HOUSEの舞台は、生舞台に相応しい、最強の作品になったと言いたい!!!この熱い舞台にあまりに完璧すぎる音楽を添えてくださいましたショルヘーノさんに心から感謝致します。
あまりにも素晴らしい感情表現(あえてそう言います)だったと!!
最後になりましたが、
素晴らしいスタッフさまに感謝すると共に、
大阪の朗読舞劇の最後を熱く熱く見届けて下さった皆さま、

本当に本当に本当に心からありがとうございました!!!!

阿部定_大阪_終演

mihiromy

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公演 雑談

『阿部定』終演いたしました

舞×ギター×朗読劇で臨んだ
朗読舞劇『阿部定』
が無事終演となりました。
ご来場いただきました皆様、ご興味を持っていただきました皆様、誠にありがとうございました。

abesada_dogo_after

書きたいことが山ほどあり過ぎて、恐らくものすごく長文になったり、文章が破綻したりするかもです。先にごめんなさい

前日の大阪公演を後にして、愛媛は道後へ✨️
5年ぶりの道後にワクワク抑えきれず😍
目的地【ニュー道後ミュージック】に到着すると外に社長さんがいて、5年ぶりとは思えない、昨日もお会いしたようなオーラで

おぉー!はよ入りー✨️」

とめちゃくちゃ優しい笑顔で言ってくださって、5年前の事が昨日の様に思い出されました♡
何やろなぁ、このあったかさは!!!💕

前日のイベントから音響をやってくれていた阪本くんと、阪本くんマネージャー灯ちゃんは到着していて、既にマイクや椅子のセッティングが出来ていて、感動❤️
阪本くんは私の好みのバランスを知ってくれているから、やりやすい✨️

《ただ劇場の照明の都合上、脚本に影が出来やすいから、どうしても身体が光を求めてあちこちに動きやすくなるので、マイクの性質上、響きが本番中にコロコロ変わりやすくなるのが難点だった。司会するくらいなら十分なマイクだし、響きが変わるのがお客様に伝わる範囲でもないだろうし、あくまでも私の繊細な本番中のこだわりとして。》

しばらくして、舞踏家の飯干未奈さんと、ギターのショルヘーノさんが到着。
軽い音の確認と、必要な照明だけ打ち合わせしていただけなのに、感無量で涙が溢れてきて、困った。
それから打ち合わせが終わって舞台裏に行くと、再び未奈さんと2人でうえんうえん泣いて、後で来た人達が

どうした💦」
何事💦」

って感じで困らせてしまったwww💦
未奈さんとは6年間、演目の度に運命共同体なんだなって改めて感じて、大袈裟かもしれないけど、分身を引き裂かれるようなそんな感覚があるのです。(私が海外に行っちゃってしばらくご一緒出来なくなるから)
本当に沢山一緒に演じてきましたね、、、😢❤️

そして本番まで1時間。
楽屋で阪本くんが
これまでのミヒロさんの脚本の中でこれが1番好きっすわー!
と言ってくれながら、自分の過去現色々ある女性たちの話を踏まえながらひたすら喋り続けてくれたので、あっという間に本番前😆😂(ほんまに憎めなくて好きやわ!阪本氏!!✨)

そして本番。

客入れの音楽が大きくなり、照明が暗転。
私たち3人板付きに。

abesada_dogo_after

ショルヘーノさんのギターが鳴る。
あ、今日は響きがあんまりない。
前日の会場の響きがかなりあったのもあるけど、初演の溝ノ口劇場での弦の音が残る感じがほとんどない。
雨だけど、今日も空気は乾燥してるのかな、、、(前日はとても乾燥していた)
そんな感じの音がした。

あの日とは違う。今日。
脚本に落ちる影にイラつきながら、これはmihiromyのイラつきなのか阿部定のイラつきなのか、物語の正気を失って行く様が相まって、私の胸を締め付けている。

時々ゴォーーっという音を鳴らす空調、
外を通りかかる観光の人たちの話し声、
どれも私、おそらく阿部定の神経を逆撫で、
そうと思ったら、ギターの音が私を救ってくれ、
というのを、異次元の世界で繰り返している。

生演奏でその人の感情が分かる、正しくは、その人の感情が分かる気がする音が好きだ。

ショルヘーノさんの音は圧倒的に後者。
マジで好きな演奏してくださる。
まだまだ噛み合うまでもう少し的な部分も含めて、めちゃくちゃ安心出来る。

極め付けは、突然の意図せぬ大量スモーク!!!!!!!!

脚本の上をスモークが漂う。
ただでさえ見えにくい文字が益々読みにくくなる。
光を反射させるから余計にとんでもないことになる、、、。

絶対負けるかぁぁ
という根性で読み続ける。

スモークもそうだけど、あれだけ大量のスモークが出るってことは、埃もかなり大量に舞い上がる。
埃とスモークに弱い私は一気に喉がやられる。
自分の好みの音の高低がどんどん奪われて行く。
カスカスになる。

絶対負けん、、、

何としてでも成功させてやる!!!

もうくっそど根性で最後まで乗り切った!!!!

有名な事件のシーン!!!!
未奈さんが、泣いている。
私も泣いている。
そして、私はしばらく金縛りにあって動けなくなっていた。
ちゃんと事件がおこった、、、(変な言い方🤣)

abesada_dogo_after

思い出したらまた涙が溢れてくる。
こんなとてつもない熱量の時間を共有してるから、
帰りに雨の中未奈さんと手を繋いで、お互い離せなかったんだ。
世界には80億も人がいるというのに、
こんな時間を共有出来る人はほんのほんっの一握りだ。
いや、一握りもいない!
それが愛おしくないわけがない😭💜
今回も最高やった!!

7月7日七夕🎋
朗読舞劇【阿部定】in道頓堀ZAZA
是非その全貌を観にいらして下さい!!

mihiromy

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公演

道後のニュー道後ミュージックさんで『阿部定』です

今年の初めに書き下ろした朗読脚本【阿部定】は、朗読舞劇として2月14日に濃厚バレンタインデーとして初演を迎えました。

安部定道後

そして来たる5月13日の2回目の公演は、たしか【身毒丸】以来 5年ぶりの道後ミュージックさまで上演させていただきます。

史実の人物を描く時、拙作である【白い娼婦 ハマのメリー】もそうなのですが、いかに史実に沿いながら、かつ私らしさを織り込めるか・・・ということを大切にしています。

阿部定はハマのメリーとは違い、阿部定本人の手記の他に沢山の人が本や映画や漫画にしています。

全部には目を通せていないけれど、多くの作品を拝見いたしました。しかし、どれも阿部定の「心」に迫ったものはないように思い、最もセンセーショナルに語られる「事件」のこと、そして定と吉蔵の情交について以外が、あまり語られているように感じませんでした。

当然と言えば当然なのですが、本人の手記が最も興味深く、どの小説や映画もそれに勝るものが私の中ではありませんでした。

「事件」には、「なぜ」それが起こったか、というのが大前提にあって、そこを描けないと「物語」にはならず、とにかくその事件が起こるまでの道のりを丁寧に阿部定さんの心情に迫って描き切りました。

阿部定の作品は、多くのものが男性作家さんや男性映画監督が描いているものがほとんどですが、阿部定さんと同性だからこそ理解・共感し描いた部分を是非ご覧頂き、何か感じて頂けたら嬉しいです。

朗読に合わせて身体表現をされるのは、奇跡の舞踏家・飯干未奈さん。

未奈

朗読舞劇【阿部定】のプロデュースもしてくださっています。
未奈さんにしか表現出来ない阿部定は、目が釘付けになることは間違いありません。

また、作品を盛り上げてくださる音楽を担当されるのは、ギタリストのショルヘーノさん。

ショルヘーノ

私の描いた阿部定の世界には定以外に主には2人の男性が中心となるのですが、2人ともなんとも色気のある男を想像して描いたのですが、まさにショルヘーノさんはその色を見事に表現してくださっているのです。

舞×ギター×朗読劇

熱い掛け合いを是非ご覧下さい!

mihiromy

安部定道後

昭和11年。東京。
2.26事件後の戒厳令下。

情痴の主人殺し
滴る血糊で「定、吉二人」
男の陰部を切取り殺害した有名な阿部定事件の裏には、多くは語られていない切ない恋愛ドラマがあった。

これまでの小説や映画には語られない、阿部定本人の手記を元にした新解釈版

朗読舞劇【阿部定】 道後公演

■公演日時
2023年5月13日(土)
開場 14:30
開演 15:00

■出演
飯干未奈
mihiromy
ショルヘーノ

■料金
¥4,000

■会場
ニュー道後ミュージック
〒790-0842
愛媛県松山市道後湯之町18-1
089-933-2639